米国不動産市場は、昨年から緩やかに回復貴重に入った…

2013/03/02

米国不動産市場は、昨年から緩やかに回復貴重に入ったというのが市場のコンセンサスであるが、あくまでこれは全国平均的見方であって、実は地域差がかなりでてきている。

パターンとしては、

1. カリフォルニア、フィニックス、マイアミなどの西と南が好調なのに反して、北と東が低調。

2. 一時取得者というよりも、投資家中心の需要頼み。特に活発な外国人投資家に人気があるエリアの上昇が目立つ。

3. 昨年より活発化した機関投資家の住宅市場参入で、そのような投資が集中したアトランタのようなエリアが急激に上昇。

昨年までは差し押さえ物件の在庫が多いエリアを避けて投資するのが、ゲームのルールだったような気がするが、1年経ってみると、ラスベガス、フィニックス、アトランタというような、差し押さえ在庫およびその予備軍が多いダメ・エリアが調子良かったという皮肉な結果になっている(つまり、逆張りが功を奏した!)

ここ数ヶ月良く見かける議論は、judicial vs non-judicial states、つまり、差し押さえに司法手続きが必要な州か否かが、決め手という見方である。

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たしかに、フィニックスのあるアリゾナ州、カリフォルニア州、アトランタのあるジョージア州はみなnon-judicial stateである。一方、低調のシカゴのあるイリノイ州や、ブラジル投資家に人気があるマイアミを除くとまだまだのフロリダ州などが、司法手続きで差し押さえ在庫のバックログが多いと言われている。

全国平均で富士山の5合目に到達しているかもしれないとすると、これから参入するには、

1. 回復しているエリアで、順張りで買い進む。
あるいは、
2. まだ回復が遅れているシカゴやフロリダで勝負する。
かが、選択肢となろう。

ちなみに、私は、一昨年買った、急に登り調子のアトランタと南フロリダの物件を幾つか利食い売りし、別のエリアを物色しようと準備しているが、この辺りのことがこれから先重要になってきそうだ(株でいうと、上げ相場で、出遅れ株にロテーションしていく感じか。)

杉浦



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